トリマーの仕事内容とは?1日の流れや大まかなスケジュールを確認

Column

2023年7月28日

ペットの毛をカットするトリマーは、実はカット以外にもさまざまな仕事を行います。では、トリマーは具体的にどのような仕事をするのでしょうか。今回は、トリマーの1日の仕事の流れや大まかなスケジュールをご紹介します。

トリマーの主な仕事内容

トリマーは、主に次のような仕事を担当します。

トリミング
トリマーの仕事として真っ先に思いつくのは、ペットの毛をきれいにカットするトリミングでしょう。カットについての希望のほか、ペットの性格などについても飼い主様からしっかりヒアリングし、ペットの毛の質も考慮しながらスッキリとかわいらしいスタイルに仕上げていきます。
トリミングをする前のシャンプーやシャンプー後のブラッシング・ブローもトリマーの仕事です。また、飼い主様の要望に合わせて、爪を切ったり、足裏の毛をカットしたり、耳掃除をしたりといったグルーミングも行います。

接客
トリミングは先述のとおり、ペットは言葉を話せないため、カットに対する希望は飼い主様から伺います。そのため、満足してもらえるスタイルに仕上げるためには飼い主様とのコミュニケーションも欠かせません。また、電話対応をしたり、予約を受け付けたりといった接客業務もトリマーの仕事の一つです。

ペットのお世話
ペットショップやトリミングサロンによってはペットホテルを併設しているところもあります。その場合、預かっているペットを散歩に連れて行ったり、食事を与えたり、ペットのお世話をしながら、体調を管理することもトリマーの仕事となります。

掃除・事務作業など
開店前や閉店時のサロンの掃除もトリマーの仕事です。来店されるペットや飼い主様に気持ちよく利用していただくために、お店を清潔に保つ必要があります。
また、ペットの性格や毛の特徴、スタイルの要望などを記載したカルテの整理、必要な物品の発注など、事務作業も行います。

トリマーの1日の流れ

トリマーの主な勤務先であるペットショップでの1日の流れを時系列に沿ってご紹介します。

出勤~開店準備
出勤をしたら制服に着替えて店舗の掃除を行い、道具を揃えたりしながら開店の準備をすすめます。ホテルが併設されている場合は、ケージ内の掃除をしてペットを散歩に連れ出し、食事を与えます。

お客様を迎えてカウンセリング
お客様が来店されたら、スタイルについての希望や爪切りや耳掃除などの必要性を確認するカウンセリングを行います。

昼休憩
午前中の仕事が終わったらお昼の休憩を取ります。交代で休憩を取るお店が多いため、休憩時間はその日によって変わったり、忙しいときには時間を分けて休憩を取ることもあります。

トリミング
休憩後も、午前中と同様にトリミングを行います。予約の空きがある場合には、店内の商品の陳列やお客様の対応など、販売員としての業務も担当します。

閉店~退勤
閉店時間が近づいたら、お客様の状況を見ながら少しずつ閉店の業務に入ります。道具などを片付け、感染症予防のために消毒をします。また、店内にはカットした毛が飛び散っているため、きれいに掃除を行います。最後のお客様が帰り、閉店作業がすべて終わったら1日の仕事が終了です。

トリマーの仕事内容についてよくある質問

1日に何頭くらいトリミングをしますか?
トリミングにかかる時間は、小型犬や大型犬など、ペットの大きさや犬種によって変わりますが、1頭あたり1時間~3時間程度です。また、ペットにケガをさせることがないように集中しながらトリミングをしていくため、安全に集中してトリミングできるのは1日あたり2~3頭くらいがベストだといえるでしょう。

忙しい時間帯やシーズンはいつですか?
ペットショップに併設されているトリミングサロンの場合は、忙しい時間帯はお昼前後から午後3時くらいまでの間です。また、夏場と年末は忙しくなります。夏になると暑さ対策やノミ・ダニ対策としてシャンプーとトリミングを希望される方が多くなります。またさっぱりとした状態で新しい年を迎えさせてあげたいというご意向から年末もトリミングの希望が殺到します。

必要な知識やスキルはありますか?
トリマーになるには、必ずしも資格が必要なわけではありませんが、就職の場合には資格を取得していることがスキルの証明にもなります。トリマーを目指すのであれば、トリマーに関連する資格の取得を目指した方がよいでしょう。また、トリマーはお客様から見れば、ペットの専門家です。健康管理法やしつけなどについてアドバイスを求められることもあるため、ペットに関する総合的な知識も身につけておいた方がよいでしょう。

まとめ

トリマーの1日の流れをご紹介しました。トリマーは、大好きなペットに触れあいながら仕事をしたいという方におすすめの仕事です。一日中立ったまま仕事をすることが多いため、体力的にはきつい仕事となりますが、飼い主様の希望のスタイルに仕上げたときは、お迎えのときに感謝の言葉をもらうことも多く、やりがいを感じられる仕事でしょう。
ペットに触れあう仕事を検討しているのであれば、トリマーの仕事も検討してみてはいかがでしょうか。