獣医師が転職に失敗するパターンとは?成功のコツも紹介

Column

2024年5月1日

実は、獣医師の転職には、いくつかの失敗のパターンがあることをご存じでしょうか。獣医師の転職を成功させるためには、失敗のパターンを事前に知っておくことも大切です。
そこで今回は、獣医師が転職に失敗するパターンと転職成功のコツについてご紹介します。

獣医師の転職失敗パターン


では、早速、獣医師が転職で失敗に陥りやすいパターンをいくつかご紹介しましょう。

獣医師の知人の紹介で転職したら失敗してしまった
獣医師は、知人を介して転職するケースが少なくありません。知人紹介の転職は、職場や人間関係の状況についての情報を得られやすく、また、一般的な転職活動と比べるとスムーズに採用されやすいといったメリットがあります。
しかしながら、勤務時間や給与の条件など、労働条件が明確にならないまま採用に進んでしまう場合があるのです。入ってみたら想定していた給与と乖離があり、結果として転職に失敗してしまったというケースは少なくありません。

焦りから、1か所だけを見て転職活動を終えてしまった
転職活動をしていると、本当に自分は転職できるのかと焦ってしまうことがあります。特に、現在の職を早く辞めたいと思っている場合や既に退職をしている場合は、早く転職先を決めたいという気持ちが強くなります。
しかし、1か所だけで転職を決めてしまった場合、他の職場も見ておけば良かったと失敗するケースが多くあります。

給与だけにこだわって転職先を決めてしまった
給与に対する不満は、獣医師の転職理由の上位に挙げられるものです。そのため、できるだけ給与条件の良い職場に転職したいと、給与にこだわって転職した場合、勤務条件や業務内容がハードすぎたり、職場の雰囲気が合わない場合があります。給与条件だけにこだわって転職すると失敗してしまう可能性が高くなります。

獣医師の転職を成功させるコツ


獣医師の転職の失敗パターンをご紹介しましたが、転職を成功させるコツは失敗のパターンから学ぶことができます。

知人紹介だけでなく転職サイトなどの利用も検討する
知人紹介での転職は、メリットもありますがデメリットもあります。万が一、面接や実習を通じて想定していた職場環境と異なると感じた際に、知人の紹介である以上、選考を辞退するのは言い出しにくいこともあります。
知人紹介での転職が悪いわけではありません。知人紹介と併用して転職サイトなども利用し、本当に転職したい職場かどうかを冷静に判断してから転職先を決めるようにしましょう。

複数の転職先を比較して、自分の理想に最も近いところを選ぶ
内定は、獣医師としての価値が認められ、一緒に働きたいという評価を得たことになります。そのため、内定をもらうと、内定先にすぐにでも転職して良いのではと思いがちです。しかし、1つの職場を見ただけでは比較対象がないため、その職場が本当に自分に合っているのか判断がつきにくいものです。転職時には、複数の職場へ応募し、比較検討したうえで最も納得できる職場に転職するようにしましょう。

1つの条件だけにこだわらず、総合的に転職先を判断する
給料が高い職場の場合、ハードな職場環境の可能性もあります。パート獣医師としての求人を探す場合は、勤務地や勤務時間にこだわって職場を選んだものの、職場の雰囲気が自分に合わなかったということもあります。
転職をする際には1つの条件だけに固執するのではなく、総合的に判断したうえで転職先を決めるようにしましょう。

良い獣医師求人や勤務先を見つけるには?

自分の希望に合った獣医師求人や勤務先を見つけるためには、どうすれば良いのでしょうか。

動物病院への転職を希望する場合は、実習のある病院を探す
動物病院の選考では、面接後に実習期間を設けることがほとんどです。実習期間は、動物病院側にとっても獣医師のスキルや人間性を見極める時間となりますが、獣医師にとっても担当できる業務の内容や院長の考え、職場の人間関係などを見極められるチャンスとなります。
動物病院によっては実習期間を設けない病院や、実習期間が短い場合もあります。慎重に転職先を選びたいのであれば、十分な実習期間が用意されている動物病院を選び、実習期間中に職場の特徴や働く人たちの雰囲気を見極めるようにしましょう。

獣医師向けの転職サイトを利用する
知人紹介だけに頼る転職の場合、細かな条件を確認しにくかったり、希望に合わなかった時に断りにくいといったデメリットがあります。希望に合った求人に出会うためには、より多くの獣医師求人を確認する必要があるでしょう。一般の転職サイトには獣医師の求人はそれほど多く掲載されていませんが、獣医師向けの転職サイトであれば多くの獣医師求人が掲載されています。
転職時には転職サイトを上手に利用し、できるだけ多くの求人情報を比較しながら、より自分の理想に近い求人を選ぶことが大切です。



まとめ

獣医師が転職に失敗するパターンとは、1か所だけで転職先を決めてしまったり、知人紹介だけに頼ってしまったり、1つの条件にこだわりすぎたりといったケースです。いずれも、比較検討する情報が少ないために、転職に失敗してしまっているのです。
獣医師が転職を成功させるためには、できるだけ多くの獣医師求人を比較し、面接や実習を通して、最も自分に合った職場を見極めることが大切です。
転職を考えているようであれば、まずは獣医師向けの転職サイトを利用し、獣医師求人を探してみてはいかがでしょうか。

この記事の監修者

高野 航平

大学卒業後、一般動物病院にて小動物臨床を経験し、アニコムへ入社。
ペットの病気の早期発見・予防を目標に、記事監修や相談ダイヤルなどの啓発事業に携わる。愛猫 茶太郎と暮らしている。