獣医師の転職活動はいつから始める?おおよそのスケジュールを紹介

Column

2024年2月26日

転職活動を早く始めすぎると募集中の求人と就業開始時期が合わず、遅すぎると現職に迷惑をかけることになってしまいます。では、獣医師の転職活動はいつから始めるとよいのでしょうか。
今回は、獣医師の一般的な転職活動のスケジュールをご紹介します。

獣医師の転職活動はいつから始める?

一般的な企業に転職する場合の転職活動期間は、2か月程度が平均的です。しかし、獣医師の転職活動期間は1か月が平均的となっています。一般企業や他の業界に比べると転職活動の期間が短いですが、獣医師の場合、求人情報が限定されてしまうために転職活動期間が短くなっていると考えられます。
また、転職先が決定後1~4か月前には退職の意思を伝えるケースが多いため、退職時期を決めているのであれば遅くとも退職日の2か月前には転職活動をスタートさせるとよいでしょう。

転職を考え始めた時期やきっかけ
当社が獣医師の方を対象に行ったアンケート結果によると、転職を考え始めた時期として最も多かったのは、就職から1~3年後のタイミングでした。動物病院での業務も一通り習得し、自身の将来について考え始める時期であることから、転職を考え始める獣医師の方も多いのでしょう。
また、転職を考えた理由として最も多かった回答は「家庭環境の変化」でした。女性獣医師の回答が多かったため、結婚や出産を機に転職を考える方が多かったと考えられます。理由として2番目に多かったのは、同率で「給与」と「スキルアップ」でした。

獣医師の転職活動のおおまかな流れとスケジュール

では、早速、獣医師の転職活動のおおまかな流れをご説明します。

希望条件を設定する
まずは、転職を考えた理由をもとに、転職にあたっての希望条件を出していきます。次に、絶対に譲れない条件や譲歩できる条件などを決め、希望条件に優先順位をつけていきましょう。

求人を探し応募する
次に、転職サイトなどを検索し、希望条件に合致した求人を探します。また、獣医師の場合は知人・友人の紹介で転職するケースも多く、幅広く情報を集め、希望に合った求人を見つけ、応募するとよいでしょう。

履歴書・職務経歴書を作成する
履歴書・職務経歴書を作成し、これまでに経験した業務や志望動機などをまとめます。

実習に参加する
応募先の実習に参加し、実際の現場の様子や働く環境、雰囲気などを確認します。入ってから思っていたのと違ったというミスマッチを防ぐため、実習の際に気になるところがあれば積極的に質問し、確認することが大切です。

必要に応じて面接に臨む
動物病院によっては、実習だけで終わるケースもあれば、面接が実施されるケースもあります。退職理由や志望動機、これまでの経験、今後の目標などをしっかり説明できるように準備をしておきましょう。

退職手続きを進める
内定が出たら、現在の職場に退職の意思を伝え、退職手続きを進めます。就業規則などを確認し、転職先への入社日はもちろん、引継ぎ等の時間を考慮して退職時期を伝えましょう。

入社準備を進める
退職の手続きと同時に新たな職場への入社準備も進め、必要な書類や手続き等を確認し、準備を進めておきましょう。

転職エージェントを活用した場合の流れ

転職エージェントを活用して転職活動を進める場合は、上にご紹介した例とはまた転職活動の流れが異なります。転職エージェントを活用した場合のスケジュールをご紹介します。

転職エージェントに登録し面談を受ける
転職エージェントを利用する場合は、まず転職エージェントに登録する必要があります。登録時は、キャリアアドバイザーと面談を行い、これまでの経験や今後の希望などを伝えます。

求人を紹介してもらう
転職エージェントでは、経歴や希望を踏まえ、登録者に合った求人情報をキャリアアドバイザーから紹介されます。募集内容を確認し、求人への応募の意思があればその旨をキャリアアドバイザーに伝えます。

履歴書・職務経歴書を添削してもらう
求人に応募する際には履歴書・職務経歴書を提出しますが、初めての転職の方の場合などは特に、どのように志望動機を書くべきか、どうすれば分かりやすく職務経歴をアピールできるか悩むケースもあるでしょう。転職エージェントでは、求職者の履歴書や職務経歴書をチェックし、より魅力的な履歴書・職務経歴書に見せるための添削を行っています。書き方に悩む場合は、キャリアアドバイザーに相談してみましょう。

希望の求人に応募する
転職エージェントを利用する場合、求職者が自ら求人に応募することはありません。キャリアアドバイザーに応募の意思を伝えると、キャリアアドバイザーが応募の手続きを行います。

実習や面接を受ける
実習や面接についてもキャリアアドバイザーが日時の調整を行います。実習日や面接日に現場に赴き、自分の目で職場を確認します。

退職・入社の準備を進める
求人先から内定通知が出たら、キャリアアドバイザーが入社の意思を確認し、双方が合意すれば書類による入社手続きを進めます。また、現在の職場にも退職の意思を伝えますが、円満に退職する方法などをキャリアアドバイザーに相談することも可能です。気持ちよく新しい職場に転職できるよう、退職の準備もスムーズに進めましょう。



まとめ

獣医師の転職活動期間は1か月程度のことが多く、少なくとも退職の1か月前には退職意思を伝えるケースが多いため、遅くても退職を予定する時期の2か月前には転職活動を始めた方がよいでしょう。
まずは希望の条件を整理し、希望条件に合致した求人を探すことから転職活動はスタートします。希望条件がぶれてしまうと転職の目的を見失い、転職に失敗してしまうケースもあります。なぜ転職したいのか、転職にあたって何を重視するのか、希望条件の優先順位をはっきりさせたうえで、転職先を見つけることが大切です。また、転職エージェントを活用すると、転職についての悩みも相談でき、求人への応募なども代行してもらえます。誰かに相談しながら転職活動を進めたいという獣医師の方は、転職エージェントの活用も検討してみるとよいでしょう。