【女性の働き方のご紹介vol.22】
夏目獣医科病院 夏目 里枝子 先生

Column

2021年7月29日

Q.院長をされているきっかけを教えて下さい

夏?獣医科病院は私の?が開業した病院で、私は?の後を継いで?代?の院?になりました。
設備やノウハウという点では、?分で?から開業された先?よりは?変ではなかったかもしれません。ただ、後を継ぐにあたって?々な
プレッシャーや悩みはありました。
たとえば飼い主さんとの関係では、?の代から通ってくれている飼い主さんの中には?のやり?を信頼している?もいらっしゃって、
その?からは私のやり?は違うと指摘されたりもしましたのでどうしたら私のことを信頼してもらえるか悩んだりしました。
また、経営的な部分でもっと病院を?きくしたほうがいいのではないか、?分のカラーを出すにはどうしてたらよいのかなどのプレッシャ
ーもありました。これは私だけではなく継承者の先?だったら皆さんが持つ葛藤だと思います。

Q.後を継ぐということも大変ですね。辞めたいと思わなかったのですか?

はい。その他にも?から仕事を教えてもらい引き継ぐという点も?変でしたね。
他?と違って親?だと遠慮がなかったりとか。実際、30代前半に?々考えて離職
した時期もあるぐらいなんです(笑)
でもそのような期間を持つことで冷静になって獣医療と向き合うことができたの
かもしれません。向き合ってみて、やはりこれが?分の天職なんだと感じて今も
そう思っています。

Q.名古屋市獣医師会の仕事にも力を入れていますね

最初はそんな感じではなかったんです。理事職まで?うようになったきっかけは名古屋市獣医師会の会員だったことで、獣医師会の運営
する動物看護師の養成学校の委員をしたことでした。
「名古屋動物看護学院」という?年制の学校で、37年前に?本でまだ動物看護師という?葉がなかったかもしれない時にできた学校です。
その委員会で学?に教える担任業務などを?っているうちに、担当理事になりました。
この動物看護学校は獣医師会が学校を運営していることも珍しいと思いますが、動物看護師のための委員会が地?獣医師会内に設置されてい
るという点もとても珍しいと思います。以前ペットブームの時代には?学年30~40?ぐらいの学?数だったのですが、名古屋動物看護学院は
今年度いっぱいで閉鎖になり、今の学?が最後の?徒になります。
実習をメインとしたとても実践的な学校でしたが、動物看護師の認定資格の制度が確?され、資格化が重視されてきた情勢の中、1年制の
学校だとニーズが少なくなってきたんでしょうね。それでも?学してきた学?の夢を叶えられる場所だったと思います。

Q.動物看護師養成学校の担当をして感じたことは?

委員の時からすると10年ぐらい関わっています。
動物看護師の学校運営を理事として携わることができたのは私??とても勉強になり、
いい経験となりました。?に教えることの難しさを知ったり、沢?学?達と接する事
で様々な悩みを持っている事を知ることもできました。
?々な学?たちと知り合い、その後も連絡を取り合う事もあり、本当に素敵なご縁に
なり私にとって宝となりました。彼?達から学んだ事は本当に?きいです。
?校卒業したばかりの学?から社会?経験者や50代の学?が同じ教室で机を並べて、同
じ夢を持ち、動物看護について学べるアットホームな学校が私??も?好きでした。
?々なトラブルもありましたが、今は?分を成?させてくれた場所だと思っています。

Q.動物看護師の国家資格化についての思いを教えて下さい

私としては動物看護師についての制度が変わるならば卒業していった学?達のために、送り出した者の責任としてフォローをしてあげないと
いけないと思いました。
国家資格化は動物看護師さん達のモチベーションを?めるためにもなりますし、ひいては動物のためになっていく制度のはずです。
現場の動物看護師さんが国家資格を取得するか取得しないか個?の選択ですが、それを?分達??で判断できるようになるように情報を
提供したり、獣医師側もフォローしていく必要があると思います。
また、そのように国家資格に関わらず病院スタッフの?援できる動物病院に動物看護師も勤めたいと思うでしょう。

Q.今後やりたいことは

もちろん今でも臨床現場では動物看護師は必要不可?な存在ですが、今後もチーム医療を充実させ、動物医療を発展させるためには、動
物看護師の存在はとても重要です。
我々獣医師もそろそろ愛玩動物看護師法とどう向き合うのか、獣医師として真剣に考えスタッフたちを?援するべきだと思います。
私も、動物看護師の皆さんに今後も役に?つような情報や卒後教育などを提供していきたいですし、また、獣医師にもそれを呼び掛けて
もらうような発信をしていけたらなと思っています。
動物看護学院の卒業していった学?がこの世界に?ってよかったなと思えるような業界になることを?歩ずつ?動することで?指したいと
思います。