トリマーは厳しいからやめたほうがいい?そう言われる理由や離職率を調査

Column

2023年10月16日

トリマーは厳しい仕事だから、やめたほうがいいと言われるケースがあります。なぜ、トリマーの仕事はやめたほうがいい言われるのでしょうか。今回はトリマーの仕事の厳しい面やトリマーの離職率などについてご紹介します。

トリマーはやめたほうがいいと言われる理由とは?

トリマーは、ペットをより可愛らしく、より快適に過ごせるように整えることができるやりがいのある仕事です。そんな魅力が多いトリマーの仕事ですが、仕事内容には厳しい面もあります。そのため、次のような理由からトリマーはやめたほうがいいと言われることもあります。

仕事量が多い
予約状況に合わせ、決められた時間内で丁寧に作業をしなければならないため、トリミングは時間との勝負が求められるケースが多くなります。また、飼い主様から細かなオーダーが入ることもあり、要望に合わせて作業をすると時間がかかってしまうこともあるでしょう。
仕事量が多くて忙しいことが、トリマーはやめたほうがいいと言われる理由の一つとなっています。

高いカット技術が求められる
預かったペットを飼い主様の希望のスタイルに仕上げるためには、骨格や毛質などに合わせた高いカット技術が求められます。飼い主様の思い描いていたようなスタイルに仕上げられなかった場合は、クレームにつながってしまうこともあります。
希望通りに仕上げられなければ、指名や来店が減ってしまう可能性があり、技術が評判に影響する厳しい仕事であることからも、トリマーはやめたほうがいいと言われることがあるようです。

想像以上に体力仕事
トリマーは、ペットを抱えて移動させるなどの力のいる場面もあります。シャンプーやカットを嫌がるペットの場合には、噛まれてケガをすることもあります。夏場は、暑い中ドライヤーを使って毛を乾かしたり、カットした毛の掃除など体力的な面の厳しさからトリマーはやめたほうがいいと言われることもあるようです。

トリマーの離職率や退職理由

トリマーは比較的離職率が高いと言われています。どのような理由で退職しているのでしょうか。

ノルマやカット頭数などの数字に追われる
ペットサロンやペットショップによっては、1日に担当するカット頭数にノルマが課せられる場合があります。また、ペットショップに併設されたサロンの場合は販売数のノルマを課されるケースもあり、ノルマを背負って仕事をすることの厳しさに退職する人もいます。

健康上のトラブル
トリマーは体力も必要な仕事です。1日何頭ものペットのシャンプーをするため、手荒れ等のトラブルが生じるケースもあります。また、なかには勤務中に動物アレルギーを発症してしまう場合もあり、健康上のトラブルから退職する人もいます。

人間関係の悩み
トリマーに限ったことではありませんが、職場の人間関係の悩みにより退職する人もいます。また、飼い主様の希望通りのスタイルに仕上げられなかった場合はクレームになるケースもあり、そういったストレスによって退職するトリマーもいます。

トリマーに向いている人の特徴3つ

トリマーの仕事の大変さや厳しさから、離職をする人もいますが、トリマーの仕事にやりがいを感じ、長く続けている人ももちろん多くいます。次に紹介する3つのポイントに当てはまるようであれば、トリマーに向いているといえるでしょう。

人・ペットと接することが好き
トリマーを目指す人は、ほとんどの人が動物好きでしょう。
トリマーはペットのシャンプーやカットをしたり、動物と触れ合う仕事ではありますが、飼い主様のご要望に応えるためには、飼い主様ともしっかりとコミュニケーションを取る必要があります。そのため、動物だけでなく人と接することが好きな人は、トリマーに向いているといえるでしょう。

体力に自信がある
トリマーはペットを保定したり、抱き上げるなどを行うため、力のいる仕事です。また、1日中、立ちっぱなしになるため、体力がなければ厳しい仕事でもあります。体力に自信があり、立ち仕事も苦にならない人にはトリマーは向いているでしょう。

細かな作業も苦ではない
トリマーはカットをするだけではなく、ペットの爪を切ったり、耳掃除をしたりなどの身体のケアも行います。小型のペットの場合、爪や耳も小さいため、爪を切る作業や耳掃除をする作業にも細心の注意が必要です。細かな作業も苦にはならないこともトリマーには必要な適性です。

まとめ

トリマーは、体力を使う仕事でもあり、高い技術力や知識が必要とされる仕事でもあります。そのため、トリマーはやめたほうがいいと言われることもあるようです。
しかしその一方で、飼い主様の希望通りのスタイリングができた場合には感謝されることが多く、やりがいも大きな仕事といえるでしょう。
何より動物好きの方にとっては、トリマーとしてペットが気持ちよく過ごせるためのケアをしてあげられることも、トリマーの仕事の魅力ではないでしょうか。
体力に自信があり、動物と接することだけでなく人と接することも好きな方は、トリマーとしての資質があり、トリマーとして活躍することができるといえるでしょう。

この記事の監修者

蕪木 新 アニコム パフェ株式会社 転職エージェント

トリマーとして3年従事した後に、大手ペットショップ勤務を経験。
その後、動物病院向けカルテ管理ソフトの営業職に従事。
自身の業界転職経験を活かし、どうぶつ業界に特化した転職サポートを行う。