愛玩動物看護師はやめた方がよい?つらい・大変と言われる理由

Column

2023年8月28日

愛玩動物看護師は、動物の健康を守るやりがいのある仕事です。しかし、愛玩動物看護師は大変、つらい、とネガティブなイメージを持たれることもあります。愛玩動物看護師の仕事は本当につらいのでしょうか。
今回は、愛玩動物看護師の大変さや仕事のつらさについてご説明します。

愛玩動物看護師がつらい・大変と言われる理由

愛玩動物看護師の仕事は、次のような理由からつらい、大変だと言われることがあります。

仕事量の多さ
愛玩動物看護師の仕事は、診療の補助から血液・尿などの検査、採血、薬品の経口投与、受付、飼い主様への説明、電話対応など多岐に渡ります。さまざまな仕事を担当するために仕事の量も多くなり、体力的な大変さやつらさを感じることもあるようです。

残業が多い職場もある
愛玩動物看護師の主な勤務先は動物病院です。動物病院の中には、評判がよいために診療や予防接種などを希望する動物が多く訪れ、残業が多くなってしまうケースもあります。残業が多ければ、それだけ労働時間も長くなるためつらいと感じることもあるでしょう。

動物の死に向き合う
動物が大好きだからこそ愛玩動物看護師になった人がほとんどです。しかし、動物の治療に関わっていれば、治療の甲斐無く命を落としてしまうケースに直面することもあります。愛玩動物看護師の仕事は、大好きな動物の死に向き合わなければならないこともあり、その点がつらいと感じる人も少なくないようです。

スタッフや飼い主とのコミュニケーション
どのような職場でも人間関係の悩みはありますが、動物病院という限られた空間で毎日同じスタッフと顔を合わせて仕事をしていれば関係性も濃くなるため、スタッフとのコミュニケーションで悩む場合もあるでしょう。また、様々な考えを持つ飼い主様一人一人とコミュニケーションが必要となります。そのため、スタッフや飼い主様とのコミュニケーションに大変さを感じる愛玩動物看護師もいます。

ケガを負うリスク
獣医師が診療をする際には、愛玩動物看護師が動物を保定します。動物によっては治療を嫌がって暴れ出すことも少なくなく、逃げ出そうと必死に抵抗する動物に噛まれたり、ひっかかれたり、ケガを負うことがあります。ケガのリスクも愛玩動物看護師ならではの大変さであるといえるでしょう。

愛玩動物看護師の離職率や理由とは?

愛玩動物看護師は誕生から間もない資格であるため、まだ正確な離職率は分かりません。しかし、愛玩動物看護師が誕生する前に動物病院で動物看護師として働いていた方々の離職率は平均より高いと言われています。では、愛玩動物看護師はどのような理由で離職しているのでしょうか。

仕事の忙しさ
愛玩動物看護師は、獣医師のサポート業務だけでなく、さまざまな業務を担当します。そのため診療時間中は休む間もなく、忙しく動き回らなければなりません。また、治療の必要な動物が多い日や手術が長引いてしまった日などは、残業が発生することもあり、仕事の忙しさを理由に退職する人が多くいます。

人間関係のトラブル
動物病院で働くスタッフ数はそれほど多くないため、人間関係も密になりがちです。また、人数が少ないために相性が合わないスタッフがいた場合でも、合わない人を避けて仕事をすることはできません。毎日、顔を合わせて仕事をすることがストレスになってしまい離職につながるケースもあります。

愛玩動物看護師の仕事でストレスを感じたら

仕事でストレスを感じると、これまでやりがいを感じていた大好きな愛玩動物看護師としての仕事も苦痛に感じてしまうかもしれません。仕事につらさや大変さを感じたら、次の対処法を試してみてください。

リフレッシュ法を見つける
仕事のつらさや大変さばかりに考えが集中してしまうと、気分もふさぎがちになります。まずは、大好きなことに没頭してみたり、友達と会ってショッピングをしたり、気分転換ができるようなリフレッシュ法を見つけてみましょう。
気分転換ができれば、仕事のストレスも緩和されるかもしれません。

上司に相談する
仕事量が多いために体力的につらい場合やスタッフとの人間関係で悩んでいる場合は、上司に相談してみることをおすすめします。急に仕事量を減らしたり、相性の悪いスタッフと顔を合わせなくしたりといった対応は難しいですが、少しでも仕事をしやすくなるように配慮してもらえる可能性があります。

転職も視野に入れる
リフレッシュ法を試してみたり、上司に相談してみたり、自分なりに状況の改善を試みてもストレスが解消されない場合は、転職も視野に入れた方がよいかもしれません。ただし、転職する際には本当に転職した方がよいのか、転職で問題は解決できるのか、慎重に検討するようにしましょう。

まとめ

愛玩動物看護師の仕事は、大変、つらい、とネガティブなイメージを持たれることもあります。確かに、幅広い仕事を任せられるために仕事量が多く、忙しい仕事かもしれません。しかし、仕事量が多いことは裏を返せばそれだけ頼りにされていることであり、獣医師をはじめとしたスタッフからの信頼が厚い証拠であるとも考えられるでしょう。
仕事の大変さやつらさを感じた時は、まずは自分なりのリフレッシュ法を探したり、上司に相談してみることをおすすめします。それでも仕事のつらさが解消されない場合は、最終手段として転職も視野に入れてみましょう。