獣医師におすすめの副業とは?選び方や注意点を解説

Column

2023年10月3日

獣医師として働き始めたばかりの頃は、経験も少ないためにそれほど給与が高くありません。そのため、副業でお金を稼ぎたいと考える獣医師もいらっしゃるようです。
今回は、獣医師に向いている副業と副業を選ぶ際の注意点についてご説明します。

獣医師におすすめの副業3選

副業としてできる仕事にはさまざまなものがありますが、獣医師の持つ知識やライフスタイルなどを考慮すると次のような仕事が向いているのではないでしょうか。

相談・カウンセリング
飼っているペットの様子がいつもと違う場合、飼い主様は非常に不安な気持ちになります。また、気になることがあっても動物病院を受診するべきか判断に迷う際など、飼い主様の不安に応える相談やカウンセリングをメールやライン などで受け付けている企業があります。そのような会社であれば獣医師の知識や経験を活かし、副業として飼い主様からのお悩みや相談に対応することができるでしょう。



記事の監修
インターネットなどには、ペットに関連する商品の紹介やしつけなどに対する記事がたくさん掲載されています。このような記事の監修も獣医師の知識を活かしながら取り組みやすい副業でしょう。さらに、記事の監修の仕事は在宅でできることがほとんどであるため、空いている時間にできるといった点でも副業にぴったりです。

ライター
空いている時間にできる副業としては、WEBライターもおすすめです。インターネットを活用する人が多い今、ペットの飼育に役立つ情報などをパソコンやスマートフォンで検索する人は少なくありません。また、ペットを飼育している人も多いため、ペット関連記事は一定のニーズがあります。WEBライターの仕事も獣医師としての知識を十分に活かしてできる副業だといえます。

獣医師が副業を選ぶときのポイント

獣医師が副業を選ぶ際には注意しなければならないポイントがあります。獣医師の仕事は、時間的な拘束も多く、肉体的な疲労も伴う仕事です。そのため、しっかりと見極めなければせっかく副業を始めても、思ったようなメリットを得られない可能性があります。
獣医師が副業を選ぶ際には、次の3つのポイントに注意しましょう。


本業に支障をきたさないか
副業が忙しすぎて本業に支障をきたすことは、あってはならないことです。時間的な拘束や体力的な負担が大きい副業の場合、身体を壊してしまって本業を休まなければならなくなる可能性も考えられます。また、休むまでには至らないまでも、疲労から集中力を欠き、本業でミスが続いてしまうリスクもあります。副業の負担が本業の支障となり、本業での評価が下がり、収入にマイナスの影響が出るようであれば本末転倒です。
副業を選ぶ際には、空いている時間に無理なくできるものであるかをしっかり見極めるようにしましょう。

場所を選ばずに取り組めるか
副業の中には、通勤が発生するものもあります。通勤が必要になれば、通勤時間がかかるためそれだけ拘束時間も長くなります。また、決められた日時に出勤しなければならないため、自分のペースで仕事をすることはできません。副業を選ぶのであれば、場所を選ばず、自宅やカフェなどでできる仕事がおすすめです。

獣医師という立場を活用できるか
獣医師は国家資格が必要な専門性の高い職業であり、副業にも獣医師の知識を活用できる仕事を選んだ方が賢明です。店員やデリバリーの仕事など、仕事を選ばなければすぐに副業が見つかる場合もありますが、獣医師の資格と知識を活かせる仕事の方が効率よくお金も稼ぐことができ、長く続けやすいでしょう。

獣医師が副業を始めるまえに確認すべきこと

獣医師の副業選びのポイントについてご紹介してきましたが、実際に副業を始める際には、事前に確認しておかなければならないことがいくつかあります。

就業規則を確認する
今は、多くの職場が副業を容認していますが、中には副業を禁止していたり、副業について何らかの制限を課していたりするケースもあります。まずは就業規則を読み、副業が禁止されていないか、副業に制約がないかを確認しておきましょう。

公務員獣医師は副業が禁止されている
国家公務員は国家公務員法第103条で、地方公務員は地方公務員法第38条で、それぞれ副業が禁止されています。公務員獣医師も例外ではありません。もし、法に違反し、公務員が副業をした場合には、免職・停職・減給・戒告のいずれかの処分が下されますので、注意しましょう。

副業で年間20万円以上稼ぐと確定申告が必要になる
1年間の副業の合計所得が20万円を超えると、確定申告が必要になります。副業での所得が20万円を超えているにもかかわらず確定申告をしないと、延滞税や無申告加算税などのペナルティが発生する可能性があります。副業での所得が20万円を超えたときには確定申告を忘れないようにしましょう。

まとめ

獣医師におすすめの副業をご紹介しました。獣医師は、国家資格が必要な専門性の高い仕事です。副業をするのであれば、獣医師に関連のない仕事ではなく、獣医師の知識や経験を活かせる仕事を探してみることをおすすめします。また、副業の負担が大きく、本業に影響を与えることがないように、空いている時間に自分のペースで進められる副業を選ぶとよいでしょう。
また、副業を始める際には、就業規則に副業を制限する事項がないかどうか確認することも忘れてはいけません。

この記事の監修者

高野 航平

大学卒業後、一般動物病院にて小動物臨床を経験し、アニコムへ入社。
ペットの病気の早期発見・予防を目標に、記事監修や相談ダイヤルなどの啓発事業に携わる。愛猫 茶太郎と暮らしている。