愛玩動物看護師の資格を目指す人の中には、愛玩動物看護師がどのようなスケジュールで仕事をこなしているのか、1日の流れについて気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、就業時間や休憩時間など、気になる愛玩動物看護師の1日の流れについてご説明します。

愛玩動物看護師の1日の流れは？動物病院の例を確認

愛玩動物看護師の1日の流れは、就業先によって変わります。そのため、ここでは動物病院で働く愛玩動物看護師を例に、1日の流れをご紹介します。

出勤直後の業務
出勤し、制服に着替えたらすぐに入院中の動物の様子を確認し、排便や排尿の状態、飲水・飲食の量もチェックします。
また、院内や玄関前の掃除、予約の確認やカルテの整理などを行い、診療の準備を整えます。

午前中の業務
午前の診療がスタートしたら、獣医師の診察補助や、必要な検査などを行います。また、獣医師の指示のもとで調剤補助や薬剤経口投与を行ったり、飼い主様への説明などをします。その他、受付や電話対応業務も愛玩動物看護師の仕事です。

午後の業務
お昼の休憩が終わったら、午後の業務がスタートします。午後も午前中同様に、受付や電話対応、診療補助、検査などの業務に就きます。また、午後の診療が始まる前に手術を行う動物病院の場合は、手術の前に必要な検査や毛刈りなどを行い、手術時には獣医師のサポートをします。
在庫をチェックし、不足している薬剤や消耗品などの発注なども午後の業務の間に行います。

診察終了～退勤までの業務
診察が終了したら、後片付けをして院内をきれいに掃除し、カルテの整理を行います。入院している動物のお世話をし、明日のスケジュールを確認して業務終了となります。

愛玩動物看護師の勤務スケジュールは？

ご紹介してきたように、愛玩動物看護師の業務は多岐に渡り、非常に忙しい時間を過ごしています。では、愛玩動物看護師の勤務時間や休憩時間はどのようになっているのでしょうか。

1日の就業時間は勤務先ごとに異なる
多くの場合、愛玩動物看護師の勤務時間は8時間です。しかし、勤務先によって出勤時間や退勤時間は変わります。また、夜間救急にも対応している動物病院では夜勤にも対応しなければなりません。夜勤の場合は、日中に体を休め、夕方くらいから出勤することになります。

休憩に入るタイミングもそれぞれ
休憩時間も就業先によってバラバラです。休憩時間を1時間にしているところもあれば、診療時間に合わせて勤務時間を調整するため、休憩時間を長めに設定しているところもあります。
また、交代制で勤務している動物病院では各人がシフトに合わせて休憩をとっています。

繁忙期は残業が多くなる傾向
動物病院では4月～6月、12月が繁忙期となります。4月～6月は、狂犬病予防の注射を行う時期であり、また、この時期には飼い主様がペットの健康診断を希望するケースも多くなるため、通常時期よりも忙しくなり、残業が増えます。
また、12月も繁忙シーズンです。年末年始はほとんどの動物病院は休診になるため、少しでも気になる症状がみられる場合には安心のために動物病院に連れて行った方がよいだろうと判断される飼い主様の方が多いのです。そのため、12月の動物病院は忙しいことが多く、診療時間内にすべての診療を終えられないケースも増え、残業が多くなります。

休日は平日になることが多い
愛玩動物看護師の勤務体制は、週休2日制のところがほとんどです。ただし、動物病院によって休診日が2日ある場合もあれば、休診日を1日だけにしているところ、交代制で診療しているために休診日を設定していないところもあります。そのため、就業先の診療体制によって休診日に合わせた休みになったり、休診日に他の1日を加えた2日になったりします。また、動物病院では土日も診療をしているところが多いため、愛玩動物看護師の休日も平日になることが多いでしょう。
ゴールデンウィークの診療も、カレンダー通りの診療になるところもあれば、祝日は関係なく診療しているところもあるため、勤務先によって休日は変わります。夏休みについてもお盆に休診をするところもあれば、日程をずらして休診日を設けているところもあるため、夏季休暇は取得できるものの、時期は勤務先によって異なると考えておいた方がよいでしょう。

まとめ

愛玩動物看護師の動物病院での1日の仕事の流れをご紹介しました。動物病院には、健康診断やワクチン接種など、病気の予防のために来院する患者も多くいます。しかし、病気やケガのペットの治療こそ、動物病院の大切な役割の一つです。ペットがいつ体調を崩すのか、いつケガをするのかは分からないため、診療時間の終わり間際に急患が運び込まれることもあるでしょう。そのため、愛玩動物看護師の1日の流れをご紹介しましたが、日によって業務の忙しさは変わり、就業時間や休憩時間が変わることも理解しておきましょう。